私がコーチングを学んでコーチをつけようと思ったのは、独立しお店をオープンしてからありがたいことに沢山の素敵なお客様に恵まれ順風満帆に進んでいた時にふと「やりたいことが実現してしまった。この先、何を目指していけばいいのだろう?」と言う考えが頭をよぎり、未来を妄想して描くことが大好きな私が未来を想像できなくなってきてしまった不安からでした。
側から見ると贅沢な悩みかもしれませんが「目標がないといけない!」とジャッジして責めていたことがあります。
今までを振り返ってみると、こういう自分になっていたい!という目標に向かっていくパターンがあり、それはとてもエネルギーになりますが、余計なプレッシャーをかけ、周りと比べできない自分を責めてしまうこともありました。
そして、ついに目標を達成した時「本当にこれでよかったのか?」と自問自答していて、全てを手放しで喜ぶということができないこともありました。
いつの間にか、価値で始めたものが、周りからの期待や自分の承認欲求に代わってしまっているということは、誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。
セッションの始まりは「私の幸せってなんだろう?」というざっくりとですが、とても大切なテーマで話していたことを覚えています。
コーチはクライアントの話した内容は守秘義務で、安心・安全の場を提供してくれます。
つい1人で考えていると思考の枠が、三日月のように太陽のあたる部分だけを切り取って判断してしまいがち。
枠の中だけでグルグルしていたのですが、コーチの思考を借り枠が広がって、光が当たっていない部分も見えるようになり、まぁ〜るい月をイメージできる。
つい局所的にみているんだなぁと気づきます。
気づくと世界が少しずつひらけてきて、気持ちが軽くなり、行動に結びついていることも。
セッションの初めは、2週間前のセッションの日からの振り返り。
「こんな事が出来ました」「これは出来なかったけど、こうしようと思う」「実はこんなことがあって・・・」
過去をこんなに丁寧に、些細な出来事でも、感情、思考を振り返ることをしてこなかった私ですが、コツコツ積み重ね、これは本当の自分じゃない!と一つずつ剥がしていき、本当の私が見えてくると自分に対して信頼感が一層深まっていると感じられます。
自分自身の内面を深くみていくと、公園の小さな池のように感じられたものが、どんどん広がって、広く、どこまでも深い、海のように感じられます。
あるいは、都会のビルの建物の間から少しだけ見える空が、田舎へいくと空が大きくひらけて見えるように。
可能性の広がりを感じられるようになったのは、コーチという味方がいるから。
「味方」という言葉で思い出したのですが、長女である私は、人に頼ってはいけない、甘えてはいけない、というビリーフ(思い込み)があり、どういうわけか様々な経験から、本心から人を信じるということができないというパート(一部)がいました。
とてもありがたいのですが…初めは、コーチからの承認のシャワーを受け取れなかったこともあります。
自己信頼や自己肯定感が高まると、いつの間にか相手のことを信じられるようになり、周りに良い影響を与えだすことも、しばしば見られるようになっていった気がします。
人に助けてもらうということに抵抗感を持たれる方も、私のようにいらっしゃるかもしれませんね。
趣味でヨガをしているのですが、
(ヨガを始めたのも、思考のグルグルが止まらない時にどうしますか?というコーチからの質問がきっかけで始めたことでもあります。呼吸と身体に意識を持つことで、思考から離れていく、心を止める作用があるのをあとで知りました)
ひょんなことからヨガ哲学を学ぶ機会があり、ヨーガ・スートラという経典にこのようなことが書いてありました。
自然の全てー木々も鳥も動物たちも、全てが他のもののために生きている。
なぜろうそくは燃えて溶けていくのか?光を与えるためである。
なぜ香は燃えて灰になるのか?香りを与えるためである。
なぜ樹木は伸びるのか?果実と花を与えるためである…。
おおよそこの世界に、生物・無生物問わず、自分だけのために生きているものなどあるだろうか?
ない。
ならば、自然の全てが犠牲だというのに、ひとりの人間だけが利己的な生を送って良いものだろうか?
我々は、与え、与え、かつ与えるために、ここにある。
我々に与えられて然るべきもの。
それは、我々が思うまでもなく、与えられるべくして与えられるのだ
未来を創造できずに勝手に1人で焦っていた私が、コーチング、NLPに出会い、人とのつながりを通して、こうして新たな貢献、挑戦に一歩進めること。
コーチ、トレーナー、塾長、同期や仲間、全ての方に感謝いたします。
そして、最後まで読んでくださったあなたも、自らの体験を寄り添いながら、観て、感じて、聞いてくれる。自ら広がりを持てる。
幸せは未来でも過去でもなく、“いま ここ”を十分に味わいきることから始まります。
ぜひお気に入りの “My Coach” を、あなたもつけていただくことをオススメします。
ご縁がありましたら、ぜひお問い合わせください。